オフィシャルブログ

あるバイトの気まぐれ樹木紹介(センダン編)

image0_4.jpeg




我が家のベランダには、夜になるとムクドリが羽を休めに来る。

フンの被害が尋常ではないので正直やめて欲しいのだが、こんな時代である。他に安心して休める場所がないのであろう。
我が家が安息の地に選ばれたことを誇らしく思いつつ、フンの掃除をしようとベランダに出た。
すると、星のような形をした種がフンに混じって落ちていた。

この形の種をもつ樹木を、私は知っている。が、なかなかに思い出せない。
少し考え、そういえば近所の荒地に1本、大きなセンダンが生えていることを思い出した。

そうそう、これはセンダンの種だ。
きっとムクドリたちは、あれを食べたに違いない。

センダンというのは、5〜6月頃に白や薄紫のように見える小さな花をたくさん咲かせる樹木である。その様子はとても可愛らしい。

そして秋から冬にかけて、綺麗な黄色の実を、これまたたくさんつける。
この黄色が、秋晴れの青空とよくマッチし、なかなかに写真映えするのである。

この黄色の実、鳥たちはとても美味しそうに食べているが、人や家畜が食べると数粒で死に至る。
確実に種を遠くに運んでくれそうな生き物を選んでいるというわけだ。
確信犯である。なんとも思慮深い。

私の1歳半の娘も、センダンの実で遊んでいてかじってしまいそうになったことがある。
とても美味しそうに見えるため、その気持ちはよく分かる。

しかし、センダンには毒があるということを私は知っていたため、娘が実を手に持った瞬間から注意深く見ていた。転がしたり投げたりして遊ぶ分には全然いいのだ。口に入れようとしたら止めるだけだ。

このように、植物の知識があるというのは時に大事な人の命を守る。
まあ基本外にあるものを口に入れようとは思わないだろうが、万が一の時に慌てなくて済むのは良いことだ。

カネノナルキ編では私と娘がうっかりその葉を食べてしまったが、毒性がないと知っていたからこそ慌てずに済んだのだ。
ムダだと思っていた知識は、母親になったことで少なからず役に立ったのだった。

話を冒頭に戻すが、やはりベランダのフンは病気などが気になるので、ムクドリたちには申し訳ないが、ぜひ他を当たってもらいたいものだ。

fuuka