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あるバイトの気まぐれ樹木紹介(ユキヤナギ編)

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八代市で雪が積もることは滅多にないが、春になるとまるで雪景色かと思うような光景が見られることがある。

それは、このユキヤナギが花を咲かせた時である。
真っ白で小さな花が長い枝の先までびっしりと咲き誇るため、遠くから見ると本当にそこだけ雪が積もっているようだ。

ユキヤナギはバラ科の樹木である。
バラ科にはサクラやウメやイチゴ等があるが、共通の特徴としては、5枚の花びらがそれぞれ1枚ずつ独立して付いていることである。

そのため花が散る時は1枚1枚ひらひらと飛んでゆく。ユキヤナギの花が散る時、その周辺には雪が降るのだ。

花が散ったあとは、ヤナギのようにしなやかで細めの葉が残る。
これが、ユキヤナギと呼ばれる所以であるが、私はヤナギと聞くと真っ先に妖怪やお化けを思い浮かべてしまう。
しかし妖怪やお化けとは全く正反対の、明るく可愛らしいイメージの植物であるため、ガーデニング等には最適だ。丈夫で、病気にもなりにくい。

擬人化するのであれば、清楚で上品なお嬢さんといったところか。
しかし、芯の強さも持ち合わせている。
こんな子が庭先に立っていてくれたら、最高ではないか。

似たような樹木としてコデマリやシジミバナといったものがあるが、コデマリは鞠のように丸く花が集まって咲いているし、シジミバナは原種では見分けが難しいが、日本に流通しているほとんどのものは品種改良済みの八重咲きなので、ひと目で分かる。

よく見れば見分けは簡単につくので、是非観察してみて欲しい。

fuuka